DETAIL
読谷村に工房を構える【琉球ガラス工房 雫】の「泡波ロックグラス」
小さな泡がいっぱい詰まったロックグラス。
お気に入りのカラーをご自分用として、おうち時間を楽しむアイテムにしたりと、いろいろなシーンでもお使いいただけます。
贈り物にもおすすめです。
※一つひとつ手づくりのため、色や形、泡の入り方など若干の個体差があります。
■使用上の注意
耐熱ガラスではありません。熱湯を注いだり、電子レンジ、食洗機のご使用は避けてください。
■サイズ
サイズ(cm):口径約8.3×高さ約8.5
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▼100年以上の歴史を持つ工芸品「琉球ガラス」
昭和初期1940年頃は飲み物を入れる容器といえばガラス瓶でした。
当時の沖縄は、ガラス容器を本土から輸入していましたが「運ぶ途中でよく割れるよね」ということで小さい工場、工房が増えてガラス製造が発展していきます。
しかし第二次世界大戦によって沖縄の全ては壊され焼け落ちてしまいました。
敗戦後、何も無い焼け野原。当時のガラス職人たちは生きるために考えました。
駐留米軍が飲んでいたコーラやビールの廃瓶。
「コレ溶かして作れるんじゃない?」これが「琉球ガラス」のはじまりです。
廃瓶から製造すると、気泡が入ったり厚みが均一でなかったり本来なら不良品となるものでしたが、この独特の特徴が駐留米軍の日用品や帰国時のお土産として人気を呼び現在に至ります。
戦争の絶望を乗り越え、沖縄の復興を信じて生み出したであろう琉球ガラス。
当時の製法にならい、廃瓶を再利用しているガラス作家さんが現在も多くいらっしゃいます。
泡盛の廃瓶が淡いブルーのグラスになり、オリオンビールの廃瓶が柔らかい茶色のグラスに生まれ変わったり。
また廃瓶ではなくガラス原料から製造される南国ならではの原色の琉球ガラスの人気も高く多くの方に愛用されています。
同じ製造方法でも、職人の技術や使用する原材料によって異なる味が出る琉球ガラス。
沖縄に寄り添い生きる中で生み出された琉球ガラスは職人の情熱そのもの。
一つひとつ手作りされるため、同じものは存在しません。
こうした伝統を守り続けてきた結果、平成10年には沖縄の伝統工芸品に認定されました。